「明日も」が発表された当時、多くの音楽ファンや批評家を驚かせたのは、その圧倒的な生活感とリアルな葛藤の描写だった。従来のJ-POP応援ソングにありがちな「絶対に夢は叶う」「君は特別だ」といった、綺麗事の抽象的な言葉はここには一切登場しない。
代わりに描かれるのは、週5日必死に働き、嫌な上司や理不尽な現実に押しつぶされそうになりながらも、週末の楽しみに向かってなんとか足を前に踏み出す人間の泥臭い姿だ。宮崎朝子(Vo/Gt)が綴る言葉は、ポップで軽快なメロディに乗せられながらも、その奥底には人間の泥沼のような感情と、そこから這い上がろうとするしぶとい生命力が潜んでいる。