どれほど温厚な性格の個体であっても、60kgの巨体が無邪気に跳び跳ねるだけで、人間は容易に転倒し骨折します。しつけは「制御」ではなく「安全確保」の観点から極めて重要です。
保護犬として迎えたニューファンドランドは、過去のトラウマや不適切な環境から、一時的な警戒心や分離不安を見せることがあります。力で抑え込むトレーニングは逆効果であり、恐怖心を与えるだけです。肯定的な補強(褒めるしつけ)を中心とし、呼び戻し(呼びかけに応じること)と「待て」「伏せ」の確実な習得に時間をかけます。
先住犬や猫との相性についても、無理に急がせず、ケージ越しでの対面から段階を踏む姿勢が求められます。水難救助の習性から、水辺で他の動物や人を助けようと引っ張る力が働くこともあるため、散歩時のリードワークには常に細心の注意を払いましょう。