ネット上のチュートリアルを参考にする際、多くの人が見落としがちな落とし穴が存在します。もっとも顕著な誤解が「普通の100円均一ショップの教育用折り紙を使えば十分」という思い込みです。
一般的な教育用折り紙(上質紙ベース・坪量約50〜60g/㎡)は、平面の折り鶴や手裏剣などを折るのには適していますが、立体作品のように「紙自身のテンションで重力に逆らって立つ」用途には強度が不足しています。湿度の高い日本の室内環境では、完成直後は立っていても、数日経過すると自重や空気中の水分を吸って徐々に傾き、無惨に潰れてしまうケースが後を絶ちません。
もう一つの盲点は、「立体=すべてが1枚折りでなければならない」という頑ななこだわりです。伝統的な折り紙愛好家の間では「不切正方形1枚折り」が至高とされる風潮がありますが、現代のインテリアデコレーションにおいては、適度なスリット(切り込み)やパーツの接合を許容するペーパークラフト的手法のほうが、仕上がりの均整度も耐久性も圧倒的に高くなります。道具の使用をタブー視せず、機能美を追求する柔軟な姿勢が重要です。