現在、都道府県の地方予選では、5回10点差、7回7点差以上の開いた試合においてコールドゲームが適用される。過密日程における投手の肩障害防止や、極端な実力差があるカードでの熱中症リスクを最小限に抑えるための合理的措置だ。
ところが、いざ聖地・甲子園の本大会に舞台が移ると、どれほど点数差が開こうとも、9回終了(または降雨・天災による打ち切り)まで試合は継続される。この「甲子園には点数差コールドがない」という暗黙のルールこそが、数々のドラマを生む原動力となってきた。しかし、その伝統が今、気候変動の波によって揺らぎ始めている。