雨天順延は一見、疲弊した球児たちに休息をもたらす恵みの雨に思えるかもしれない。しかし、エースピッチャーやブルペン陣にとってもろ刃の剣となるのが現実だ。甲子園大会では「1週間500球」という厳密な球数制限が課されている。順延によって試合日程が後ろにずれ込むと、休養日が削られて過密な連戦が発生するリスクが上昇するのだ。
先発投手の肩の準備や登板間隔の計算は一瞬で狂い、監督は投手リレーの再考を余儀なくされる。コンディションを維持したままスライド登板を迎える調整能力こそが、雨の甲子園を勝ち抜く裏のキーポイントと言えるだろう。