切れてしまった数珠を前にしたとき、直して使い続けるべきか、新調すべきかで迷うケースは多々あります。判断に迷った際は、数珠の「来歴」「状態」「自身の気持ち」の3点から見極めます。
【修理を選んだほうがよいケース】
- 親や祖父母から譲り受けた形見の品である
- 菩提寺の開眼供養を受けた特別な本式数珠である
- 高価な天然木(沈香・白檀など)や希少な天然石が使われており、珠自体に傷みがない
- 手に馴染んでおり、愛着が非常に深い
【買い替えを検討すべきタイミング】
- 主珠や親珠に欠け・ひび割れが多数生じている
- 成人、就職、結婚、厄年などの人生の節目を迎えた
- 宗派に合わせた「本式数珠」へステップアップしたい
- 略式数珠(片手数珠)の房が変色・摩耗し、全体的に寿命を感じる
仏具としての数珠に「一生に一度しか買ってはいけない」という決まりはありません。自分の年齢や社会的立場に合わせた数珠へ新調することは、仏教的にも非常に前向きな選択肢です。