肯定的な花言葉がある一方で、なぜ日本国内では「ドライフラワーは怖い」「縁起が悪い」と敬遠されるケースがあるのでしょうか。その背景には、東洋の伝統思想とスピリチュアルな死生観が深く関係しています。
最大の理由は、風水思想における「陰陽五行説」の解釈です。風水において、生きている生花は「陽の気(生気)」を放ち、空間に活力を与える存在とされます。対して、水分を失い生命活動を終えたドライフラワーは「死んだ花=陰の気(衰気)」を帯びていると分類されます。これが転じて、「運気を吸い取る」「停滞を招く」という俗説へと繋がりました。
さらに、日本の神道や仏教に根ざした「生々流転」「瑞々しさ(みずみずしさ)を尊ぶ美意識」も影響しています。神棚や仏壇には常に新鮮な生花や榊(さかき)を供える習慣があるため、日本人の集合無意識の中には「枯れた花=生命力の枯渇=衰退や不吉」という連想が無意識に刷り込まれやすい土壌があるのです。