日本人レスラーがWWE殿堂で高く評価される最大の理由は、単なる「強さ」にとどまらず、米国のレスリングビジネスに持ち込んだ「革新的なスタイル」にあります。
藤波辰爾氏や獣神サンダー・ライガー氏が体現したジュニアヘビー級のハイスピードな立体攻防は、レイ・ミステリオやAJスタイルズといった後の世界的スーパースターたちのファイトスタイルに直接的な影響を与えました。また、ザ・グレート・ムタが魅せたミステリアスなギミックと心理戦は、ジ・アンダーテイカーやブレイ・ワイアットといったダークヒーロー像の構築に多大なインスピレーションを与えています。
ブル中野氏が叩き込んだ妥協なきハードヒットと空中殺法は、かつてショー要素に偏っていた米女子プロレスの概念を根底から覆し、現在の「WWE女子レボリューション」へと直結しました。彼らパイオニアがリングに刻み込んだ情熱と肉体表現は、言語の壁を軽々と超え、世界共通のエンターテインメント遺産として称賛されているのです。