平等と公平の違いとは?真逆の結果を生む理由と使い分けを徹底解説

平等と公平の違いとは?真逆の結果を生む理由と使い分けを徹底解説

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概念の違いを直感的に理解する際、世界中で引用されているのが「木製のフェンス越しに野球観戦をする3人の子ども」を描いたイラストです。Craig Froehle教授が考案し、インタラクション研究所(Interaction Institute for Social Change)などが発展させたこの図解には、3人の身長(背の高い大人、中くらいの子ども、背の低い幼児)と足元に置かれた踏み台(木箱)が描かれています。

「平等(Equality)」の図では、3人全員に全く同じ高さの木箱が1箱ずつ配られます。一見すると全員を同じように扱っているため不公平感はありません。しかし、もともと背の高い大人はさらに視界が広がり、中くらいの子どもはやっとフェンス越しに試合が見えるようになる一方、背の低い幼児は1箱もらっても依然としてフェンスに遮られ、試合を観戦することができません。全員に同じ支援を与えた結果、観戦できる人とできない人の格差は解消されないまま残ります。

対照的に「公平(Equity)」の図では、すでに自力で見える大人には木箱を配らず、中くらいの子に1箱、最も背の低い幼児に2箱を配分します。その結果、3人全員が同じ高さでフェンスを越え、等しく野球観戦を楽しめる状態が完成します。つまり、平等が「インプット(与える手段)の一致」を目指すのに対し、公平は「アウトカム(得られる結果・状態)の適正化」を目指すアプローチです。

さらに近年では、この2つに加えて「公正(Justice)」の概念を描いた拡張版が議論の主流となっています。公正の図では、そもそも視界を遮っていた木製のフェンス自体が金網(シースルー)に取り替えられ、踏み台による個別支援を必要とせずとも、全員が最初から障害なく試合を観戦できる環境そのものの改修が描かれています。

山本 拓海
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山本 拓海

デジタルガジェットとスマート家電の検証記事を多数執筆。失敗しないモノ選びを提案します。