日本のバスケットボールが世界を最も驚かせたのは、3ポイントシュートに対する極限までのこだわりだ。ホーバスHCが掲げる「アテンプト(試投数)の40%以上を3ポイントにする」というスカウティングは、単なる確率論を超えた心理的プレッシャーを相手防衛陣に与える。
富永啓生のような超ロングレンジからのディープスリーを射抜くスペシャリストの存在は、相手のディフェンスラインを歪ませ、インサイドへのアタックレーンを広げる効果を生む。加えて、近年スポーツサイエンスの導入によって劇的に改善された日本選手のコンディショニングと体幹強化は、第4クォーターになっても落ちないスタミナと、フィジカルコンタクトを受けながらもブレないシュートフォームを可能にした。データと鍛錬が融合したこのスタイルこそ、日本の現代的な強みだ。