20代から30代にかけて、松本は常に「見られる側」としての美しさを求められてきた。しかし、40代という人生の節目を越えた今、彼が目指しているのは画面上の華やかさだけではない。役にリアリティを与えるための「肉体の説得力」だ。
NHK大河ドラマ『どうする家康』で徳川家康の生涯を演じきって以降、彼の芝居に対するアプローチは大きく変化したという。年齢を重ねるにつれて深まるしわや、体重の増減によって生まれる体の線の重み。それらすべてを「役者としての武器」として捉え直した結果が、現在のビジュアルに反映されている。