誰もが羨む理想の夫婦生活は、結婚12年目を迎えた1997年に終止符を打つことになります。離婚が公表された際、両名が揃って出席した離婚会見は、従来の芸能界に見られたような泥沼の対立とは一線を画すものでした。
公に語られた直接の離婚理由は、「お互いの生き方や仕事に対する価値観のすれ違い」でした。1990年代、松田聖子さんは全米進出を目指してアメリカでの音楽活動を本格化させ、日本と海外を行き来する多忙な生活が続いていました。一方、神田正輝さんは国内での俳優業を中心に地に足をつけた活動を続けており、生活の拠点が物理的に乖離していったことが大きな要因とされています。
また、海外メディアを通じた人間関係の報道やライフスタイルの変化など、さまざまな憶測が飛び交いましたが、会見場で2人は終始穏やかな表情を崩さず、「これからは良き友人として、そして何より沙也加の母と父として協力していく」と明言。憎しみ合っての別離ではなく、自立した表現者同士としての前向きなリセットであったことが強く印象づけられました。