今まさに玄関の外に立ち尽くしている、あるいは手元に鉛筆がある状況なら、試す価値が非常に高い裏ワザがあります。それが鍵が回らない鉛筆対処法です。
鉛筆の芯の主成分である「黒鉛(グラファイト)」は、平らな結晶が何層も重なった構造をしており、力を受けると層同士が滑り落ちる性質を持っています。この特性から、黒鉛は水分や油分を一切含まない優れた「個体潤滑剤」として、プロの鍵職人の現場でも利用されている素材です。
具体的な手順は極めてシンプルです。
まず、鍵の溝や切り込み、ディンプルキーの窪み全体を、Bまたは2B〜4Bなど芯の柔らかい鉛筆で濃くなぞるように塗りつぶします。芯が柔らかいほど黒鉛の含有量が多く、高い潤滑効果を発揮します。塗り終えたら、鍵をシリンダーへゆっくりと差し込み、数回抜き差しを繰り返してください。シリンダー内部のタンブラーに黒鉛粉が馴染み、引っ掛かりが解消されてスムーズに回るようになります。無事に回った後は、鍵に付いた余分な黒鉛をティッシュや布で軽く拭き取れば完了です。