開発元であるウィザーズ・オブ・ザ・コースト社にとって、このコラボは単なる一過性の企画ではなかった。自社IPの枠を超えて様々な世界観を飲み込む「Universes Beyond」戦略のなかでも、初音ミクとのタッグは極めて重要な成功体験となったはずだ。
伝統的な北米・欧州市場のファン層にポップカルチャーの風を吹き込み、逆にアジアの若い世代をMTGという深遠なゲーム沼へと引きずり込む。長年「敷居が高い」と言われ続けてきたMTGが、1音の歌声によってその扉を劇的に押し広げた事実は、ゲーム業界のケーススタディとして今後も語り継がれるだろう。