ネット上の鑑定ツールや名付け本で画数が一致しない根本的な理由は、文字の「画数」をどの時代の基準で捉えるかという流派のスタンスにあります。
現在私たちが日常的に読み書きしている文字は、戦後に制定された「新字体(常用漢字・当用漢字)」です。一方、日本の伝統的な姓名判断の多くは、中国の清代に編纂された『康熙字典(こうきじてん)』の文字(旧字体)を基準に画数を計算します。漢字は数千年に及ぶ歴史の中で、本来の意味や霊的なエネルギーを宿して形作られてきたという考え方が根底にあるためです。
例えば、「広」という漢字は現代の新字体では5画ですが、旧字体では「廣」と書き、画数は15画になります。また「桜」は新字体で10画ですが、旧字体の「櫻」では21画となり、文字によっては10画以上の差が生じることも珍しくありません。この字体の採用基準の違いこそが、鑑定結果を大きく左右する決定的なからくりです。