かつて書類の山と格闘していた窓口の風景は一変した。現在のうるま市役所本庁舎では、来庁者が総合受付のタブレットにQRコードをかざすだけで、訪問目的に応じた最適な窓口と予想案内時間が表示される。マイナンバーカードと連携した事前申請システム「うるまパス」を使えば、手書きの申請書作成すら不要だ。
現場で対応する職員の表情にも余裕が漂う。バックオフィス業務の8割以上を自動化システムが代行することで、職員は住民からの複雑な個別相談や生活支援の聞き取りにじっくり時間を割けるようになった。「手続きの場所」から「相談と解決の場所」へ。行政サービスの質的転換が、この静寂なロビーで日常として展開されている。