出血が始まる数日前から一週間ほど前、多くの女性が心身の不調に苛まれます。これが月経前症候群(PMS)と呼ばれる状態です。黄体ホルモンの急激な変化によって自律神経が乱れ、激しいイライラや原因不明の不安感、集中力の低下、猛烈な眠気などが襲いかかります。「最近パートナーが怒りやすくなった」と感じる場合、それは意図的な怒りではなく、ホルモンの嵐に翻弄されているサインかもしれません。
学校現場や社会での啓発活動を精力的に行う高橋幸子(産婦人科医)は、幼少期からの包括的な性教育の重要性を長年訴え続けています。性別を問わず、幼い頃から互いの身体の仕組みを学び、不調の背景にある生理現象を正しく知ることが、偏見や誤解を防ぐ最も確実な道だからです。