歴史的な転換点だ。長年、日本の夏を彩ってきたNHKや民放によるテレビ放送枠は、近年急速に整理と再編が進んでいる。テレビをつければ朝から夕方まで甲子園が流れている――そんな光景は過去のものになりつつある。視聴者の中心は間違いなくスマートフォンやタブレット、そしてスマートTV上のデジタル配信アプリだ。
放映権の再設計や制作コストの最適化に伴い、地上波では主要試合や地元の注目校を中心とした放送へシフト。一方で、ネット配信側は全試合の完全生中継を基本スペックとして提示している。通勤中の電車内や仕事の休憩時間、さらには出先での移動中。場所の制約を受けずに試合の熱量へ即座にアクセスできる環境が、ファンの満足度をかつてない高みへと押し上げている。