大容量タイプ(40〜54袋入り)の麦茶パックは、開封した瞬間から劣化へのカウントダウンが始まっています。大手飲料メーカーの品質管理データによれば、焙煎された大麦は多孔質構造(表面に無数の微細な穴がある状態)を持っており、周囲の水分やニオイ分子を強力に吸着する性質があります。
元々の外装袋を開封したまま輪ゴム留めや簡易クリップで止めているだけでは、外気の侵入を完全に遮断できません。梅雨から夏季にかけての多湿環境では、パック内部の大麦が空気中の水分を吸って酸化が進み、麦茶本来の香ばしさが消えて酸味やえぐみが生じます。
さらに深刻なのがダニやシバンムシなどの微小害虫による被害です。粉製品や乾物を好む害虫はわずか0.5ミリ程度の隙間からでも侵入可能で、袋の折り目やすき間を通り抜けて内部で繁殖することがあります。また、周囲の強い食品臭(スパイスや洗剤香など)を吸着してしまう「移り香」も、麦茶の風味を大きく損なう主因です。