ビル内部の稼働状況や現在のフロア案内を確認すると、ネット上で噂される「ゴーストビル化」といった極端な言説とは大きく異なる堅調な実態が見えてきます。地下階から上層階に至るまで、堅実な事業基盤を持つ企業や専門性の高いテナントが拠点を構えています。
秋葉原三和東洋ビルのテナント一覧を機能別に整理すると、以下のような業種構成が特徴です。
上層階(オフィスフロア)には、システム開発やWebインフラを手掛けるIT系企業、ゲーム・デジタルコンテンツ関連のデザインスタジオ、さらには電子部品や産業機器を扱う専門商社、税理士や社労士などの士業事務所が入居しています。秋葉原駅前のメガビル(UDXやダイビルなど)と比較して小回りが利き、機密性を保ちやすいフロア設計が評価されています。
中・低層階には、法人向けのバックオフィス機能や研修スペース、あるいは秋葉原エリアの特性を活かした機器の検証ルームやメンテナンス拠点を構える企業が見受けられます。派手な一般消費者向け店舗がひしめく商業ビルではなく、基本的には「秋葉原の地場産業やIT関連ビジネスを水面下で支える実務型オフィスビル」として機能しています。
気になる最新の空室状況については、外神田エリア全体のオフィス需給が引き締まっている影響もあり、中長期の空室期間が続くケースは稀です。区画の募集が出た場合でも、近隣のIT企業による増床やサテライトオフィス開設の需要に支えられ、比較的早期に成約へと至るサイクルが定着しています。