物語の絶対的中心軸にあるのは、主人公・竈門炭治郎と宿敵・鬼舞辻無惨による果てしなき決着の刻だ。家族を奪われ、妹を人間へと戻すために刃を振り続けてきた炭治郎。その眼差しが捕捉するのは、千年の闇を統べる絶対的邪悪の姿に他ならない。
重厚な人間ドラマを抱えた本作は、王道のバトル・アクションアニメの系譜を踏襲しながらも、生と死、血と絆を泥臭く描き切るダークファンタジーの至高と言える。満身創痍の炭治郎が解き放つ一閃と、無惨が放つ圧迫感が激突するとき、観客は息をすることすら忘れてスクリーンに釘付けになるだろう。