今回の動向で最も注視すべきは、アフリカ大陸における凄まじい勢いの人口増だ。国連人口基金(UNFPA)やデータ分析プラットフォーム「Our World in Data」の数値を紐解くと、21世紀後半に向けて世界全体の人口増加分の過半をアフリカ諸国が占めるという明確な未来像が立ち現れる。とりわけナイジェリアやエチオピア、コンゴ民主共和国といった国々は、数十年以内に世界屈指の人口大国へ躍り出る公算が大きい。
人口統計学的アプローチから見て、これらの地域が示す出生率の高さと平均年齢の若さは圧倒的だ。ナイジェリア一国をとっても、2050年代にはアメリカ合衆国を猛追する規模に成長すると予測されており、グローバルな消費市場としてのポテンシャルは計り知れない。食糧安全保障や雇用創出といった課題はあるものの、世界経済の成長エンジンの中心軸がアフリカへと移動している現実は否定できない。