竹久夢二美術館では、年間を通じてテーマを切り替える年4回前後の企画展が開催されています。2026年の展示構成において特に注目されているのは、大正時代から昭和初期にかけて夢二が手掛けた装幀本・楽譜・雑誌口絵のモダンデザインを深く掘り下げるアプローチです。
夢二といえば、どこか物憂げな瞳とたおやかな立ち姿が印象的な「夢二式美人」が代名詞ですが、彼の手掛けた千代紙、絵封筒、楽譜の表紙絵(セノオ楽譜など)は、日本の商業デザインの先駆けとして再評価が進んでいます。展示室では、肉筆の日本画や油彩画に加え、当時の印刷技術を物語る初版本や雑誌の現物がガラスケース越しに並び、印刷文化の黄金期を肌で感じ取ることができます。
代表作として知られる『黒船屋』などの特別公開時期や、季節に応じたコレクション展は、公式発表スケジュールに沿って順次公開されています。展示替えの時期には休館となるため、来館前の展示スケジュール確認が欠かせません。