オランダ、ロシア、イタリア、メキシコ、オーストラリア、ブラジル、アゼルバイジャン。本田圭佑が辿ってきたキャリアは、まさに地球規模の移動の連続だった。文化も治安も異なる国々を移り変わりながら、家庭という帰るべき場所を常に安定させ、夫がピッチ上で最高のパフォーマンスを発揮できるよう環境を整え続けることは並大抵の苦労ではない。
海外のローカルメディアや関係者が時折口にしていたのは、美沙子さんの徹底したサポート体勢と、決して前に出ようとしない控えめな振る舞いへの称賛だった。スポットライトを浴びるのは夫一人で十分だと言わんばかりに黒子に徹する姿勢は、過熱するヨーロッパのフットボールメディアからも高いリスペクトを集めていた。