ジーニーというキャラクターを語る上で欠かせないのが、アニメーション版で声を務めたロビン・ウィリアムズの圧倒的な即興演劇である。アニメーション制作チームは、彼のマシンガントークに合わせて作画を後から変更したという伝説が残っている。モノマネやポップカルチャーのパロディを次々と繰り出す彼のスタイルは、声優の概念そのものを塗り替えた。
そして日本語吹き替え版でそのバトンを受け取ったのが、声優界の至宝・山寺宏一だ。山寺はアニメ版だけでなく実写版のウィル・スミス吹替も担当し、日米の架け橋となった。変幻自在な声を操る山寺の演技は、原音の持つエネルギーを日本語のニュアンスへ見事に昇華。日米のトップスターによる奇跡の競演が、このキャラクターの息吹を今なお更新し続けている。