SNS上では、「乗務員支障」というアナウンスが流れるたびに様々な憶測が飛び交います。乗務員支障に対するネットの反応を見ると、「乗務員同士が口論になって電車を止めたのでは」「遅刻を誤魔化す隠語ではないか」「社内不祥事の隠蔽ではないか」といった疑念を抱く投稿が見受けられます。
結論から言えば、乗務員支障が特定の不祥事を隠すための「隠語」であるという説は完全な誤解です。鉄道会社は事故やトラブルが発生した際、関係省庁への報告義務を負っており、公式アナウンスで事実を曲げて隠すメリットはありません。
ただし、体調不良以外にも「乗務員が巻き込まれたトラブル」によって発車できなくなるケースは実際に存在します。その代表例が、車掌と一部の乗客によるトラブル対応や、悪質なカスタマーハラスメント(カスハラ)です。泥酔客に絡まれたり、暴力行為を受けたりして警察の出動を要請した場合、乗務員は現場検証や事情聴取のためその場を離れられなくなり、結果として「乗務員支障」として処理されることがあります。