かつてネット上の掲示板やSNSで「水没したiPhoneをジップロックに米と一緒に入れて一晩置いたら復活した」という体験談が数多く拡散されました。お米には確かに水分を吸い寄せる性質があるため、手軽に手に入る強力な乾燥剤代わりになると誤認されたのがiPhoneを米に入れる裏ワザが広まった背景です。
しかし、Appleは公式サポート文書を通じて「iPhoneを米の袋に入れないでください。米の小さな粒子がiPhone内部に入り込み、破損する原因となります」と名指しで強い警告を発しています。米の表面には目に見えないデンプンの粉末や細かい破片が無数に付着しており、これが充電端子(USB-CやLightning)やスピーカーのメッシュ、わずかな隙間から端末深部へと侵入してしまうのです。
侵入した米の粉末が内部に残った水分と混ざり合うと、粘り気のあるペースト状に変化して電気回路や端子に固着します。その結果、回路のショートや深刻な腐食を引き起こし、本来なら自然乾燥で助かるはずだった端末が「米のせいで完全に復活しなくなる」という本末転倒の事態を招きます。お米での乾燥は、百害あって一利なしの危険な対処法と認識してください。