歴代声優3名はいずれも声優界・演劇界で確固たるキャリアを築いてきた実力派です。それぞれの経歴と、ガチャピンというキャラクターにもたらした表現の進化を紐解きます。
初代:矢沢邦江(やざわ くにえ)|41年間愛された唯一無二のオリジナル
劇団や吹き替え等で活躍していた矢沢邦江氏は、1973年にガチャピン役へ抜擢されました。矢沢氏が創り出した「のんびりとした口調の中に宿る底知れぬ好奇心」と「独特の鼻にかかった柔らかいトーン」は、昭和・平成の子供たちにとっての原風景となりました。41年という在任期間は、日本のアニメ・キャラクター声優史においても屈指の記録です。
2代目:雨宮玖二子(あめみや くにこ)|重圧の中で伝統を守り抜いた4年間
劇団青年座出身で、数多くの海外ドラマ吹き替えやアニメで活躍する実力派・雨宮玖二子氏。40年間親しまれた矢沢ボイスからの移行という計り知れないプレッシャーの中、初代のニュアンスを極めて忠実に再現しつつ、現代的な聞き取りやすさを融合させました。『beポンキッキーズ』時代のガチャピンを支えた功労者です。
3代目(現在):鈴木真仁(すずき まひと)|デジタル時代に躍動する表現力
1990年代に『赤ずきんチャチャ』(チャチャ役)や『スレイヤーズ』(アメリア役)、『遊☆戯☆王デュエルモンスターズGX』(丸藤翔役)などで一世を風靡したトップ声優・鈴木真仁氏。2018年から現在に至るまでガチャピンを担当しています。
鈴木氏の起用により、ガチャピンはYouTubeでの長尺トークや生配信、ゲーム実況におけるアドリブ対応など、極めて高い瞬発力を獲得しました。歴代の愛らしいキャラクター性を一切損なうことなく、令和の視聴者が親しみやすいエネルギッシュなガチャピン像を確立しています。