SNSのタイムラインや展覧会の現場では、江口寿史のイラストに対する称賛の声が絶えません。金沢21世紀美術館をはじめ全国各地で開催されてきた巡回展『彼女』や、2026年現在の最新展覧会会場に足を運ぶと、往年のファンである50〜60代だけでなく、10〜20代の若者や美術系学生が熱心にキャンバスを見つめる光景が広がっています。
とりわけ美術ファンや同業者を驚愕させているのが、美術館や公開イベントで披露されるライブスケッチ(公開生作画)です。下書きをほとんど行わず、太いサインペンや筆ペンを用いて、わずか数分から数十分の間にモデルの骨格やポーズを狂いなく捉える一発描きのパフォーマンス。迷いのないストロークから立ち現れる完璧なプロポーションに対し、会場からは文字通り息を呑むような感嘆が漏れます。
ネット上の口コミや知恵袋等のコミュニティでも「デッサン力が異常」「線の太さの抑揚だけで服のシワや風の動きまで伝わる」といった技術面への高い評価が定着しており、デジタル作画が主流となった現代において、アナログ由来の基礎画力と身体性が生み出す線の説得力は唯一無二の価値を持ち続けています。