パンダを漢字で書くとなぜ大熊猫?クマ科なのに猫の理由と歴史

パンダを漢字で書くとなぜ大熊猫?クマ科なのに猫の理由と歴史

パンダを漢字で書くとなぜ大熊猫?クマ科なのに猫の理由と歴史について見逃せない 理由を分かりやすく解説いたします。

分類学上、ジャイアントパンダは明確に食肉目クマ科に属しています。それにもかかわらず、なぜ漢字名に「猫」が採用されたのでしょうか。取材と文献調査から、形態学的理由と言語学的語源という2つの明確な理由が浮き彫りになっています。

第1の理由は、顔立ちと目の構造が猫に酷似している点です。パンダの頭骨はクマ科特有の頑丈さを持ちながらも、丸顔で鼻先が短く、愛らしい猫を彷彿とさせます。さらに決定的なのが瞳の構造です。通常のクマの瞳孔は光を受けても丸いまま収縮しますが、パンダの瞳孔は猫と同じく縦に細長く収縮するスリット状になっています。夜行性傾向が強く、薄暗い竹林で活動するために進化したこの眼球構造が、古くから中国の観察者に「猫の仲間」を連想させました。

第2の理由は、「パンダ」という外来語の語源にあります。パンダの呼称は、ネパール語で「竹を食べるもの」を意味する「ニガルヤ・ポンヤ(nigalya ponya)」あるいは「ポンジャ(ponja)」が変化した説が定説とされています。現地で竹を器用に前足で掴んで食べる姿が特異な生態として捉えられ、その生態と猫のような敏捷性が結びついて「熊猫」という漢字が割り当てられました。

田中 結衣
Author

田中 結衣

グルメと旅を愛するフリーライター。全国各地の隠れた魅力を独自の視点から紹介します。