それでは、腐らない構造だからといって「10年前のガムは安全に食べられるのか」という点について、菓子メーカー各社はどう見解を示しているのでしょうか。国内シェアの大半を占める株式会社ロッテをはじめとする主要メーカー各社の公式案内では、以下のような一貫したスタンスが取られています。
ロッテの公式見解によると、「ガムは水分が非常に少なく、直射日光や高温多湿を避けて保管されていれば、長期間経っても品質の変化が極めて少ないため賞味期限を表示していません。長年経過したものでも衛生上の危害が生じる可能性は低いものの、徐々に香りが抜けたり、食感が硬くなったりして本来の美味しさが損なわれるため、購入後は早めにお召し上がりいただくことをおすすめします」と説明されています。
つまり、「衛生的に健康被害(昔のガムによる食中毒の危険性)が出る可能性は極めて低い」という意味では食べられるものの、「美味しく噛める状態が保たれているか」という品質面では保証の限りではないというのが公式な回答です。10年前のガムであっても、密封された状態で極端な多湿環境に晒されていなければ、口に入れた瞬間に深刻な中毒を起こす毒素が生成されているリスクはほぼありません。ただし、ガム本来の弾力や清涼感を期待することは困難です。