法廷で厳しく追及された犯行の動機は、金銭トラブル、一方的な逆恨み、あるいは自己の欲望を満たすためといった、到底理解しがたい自己中心的なものでした。金品奪取を目的として侵入したにもかかわらず、顔を見られたことで発覚を恐れ、口封じのために幼い子どもまでも手にかける短絡的な犯行パターンも少なくありません。
公判の過程では犯人の生い立ちにもスポットが当てられました。幼少期からの家庭崩壊や虐待被害、社会的な孤立、あるいは慢性的な経済困窮など、歪んだパーソナリティが形成される背景が弁護側から主張される場面も見受けられます。しかしながら、どれほど不遇な過去があったとしても、無辜の母子を無惨に殺害した責任を減じる理由にはなり得ず、検察側からは「自己の不満を社会的弱者へ暴力として転嫁した極めて身勝手な凶行」として厳しく断罪されました。