社会現象となった育成シミュレーションゲーム『ウマ娘 プリティーダービー』の登場は、競馬界とゲーム業界の距離を劇的に縮めた。その歴史的転換期において、決定的な役割を果たしたのが西山氏だ。Cygamesが手掛ける同作にセイウンスカイやニシノフラワーが登場するにあたり、彼は実名使用を快諾しただけでなく、ファンによる二次創作に対しても寛容な姿勢を示した。
「馬の尊厳を守る」という愛馬家としての譲れない一線を明確にしつつも、ファンが愛を持って創作活動を楽しむことを後押しした決断は、ネット上で「神対応」と称賛された。公式な権利関係が複雑になりがちな競馬業界において、なぜあれほど迅速かつ愛にあふれた対応が可能だったのか。裏にあったのは、作品への理解と、若い世代に競馬の魅力を伝えたいという純粋な情熱だ。結果として、この神対応をきっかけに多くの若者が実際の競馬場へ足を運ぶようになり、新規ファンの開拓に計り知れない貢献をもたらした。