インターネット上の議論では、「ドジャースタジアムはホームランが出やすい打者有利な球場(ヒッターズパーク)だから数字が伸びているのではないか」という声が散見されます。しかし、セイバーメトリクスの詳細な球場補正データ(パークファクター)を検証すると、これは完全な誤解であることが分かります。
ドジャースタジアムは、日中の気温が高い時間帯こそ空気密度が下がりボールが飛びやすくなるものの、ナイターでは海風と気温低下の影響で湿度が上がり、夜間はむしろ外野フライが失速しやすい傾向があります。パークファクターの長打指標でも、全30球場の中で極端な打者有利ではなく、ほぼ平均的な中立球場に位置づけられています。
つまり、ドジャースの選手たちが放つホームランは、球場環境の恩恵ではなく、純粋なスイングスピードと芯で捉える技術によってスタンドへ運ばれているのです。「球場の狭さで稼いだホームラン」という俗説は、データの前には完全に否定されます。