事件が発生したのは、1999年(平成11年)11月13日午後2時30分頃のことでした。名古屋市西区稲生町5丁目のアパート「コーポ南部」202号室において、住人の高羽奈美子さんが首などを刃物で刺されて倒れているのを、外出から戻った夫・悟さんが発見しました。
奈美子さんは失血により既に息を引き取っていましたが、隣の部屋には当時2歳2カ月だった長男が無傷で取り残されていました。争った形跡から奈美子さんは激しく抵抗したとみられ、犯人自身も刃物で左手を負傷。現場の廊下や階段、アパート周辺の道路には、犯人のものと特定された「血液型B型」の血液が点々と滴下していました。
奈美子さんと家族の血液型はいずれもO型であったため、現場に残されたB型の血痕は犯人のものと断定されています。さらに玄関には、当時日本国内では流通が極めて限定的だった韓国製の婦人靴「Bifalo(ビファロ)」(サイズ約24.0cm)の足跡が鮮明に残されていました。