彦根の夜は長い。城下町の夜風が冷え込む時間帯、街の灯りに吸い寄せられるように人々が集まる深夜営業の行列店がある。一杯のシメを求めるサラリーマンや地元若者で店内は熱気に包まれる。濃厚な鶏白湯スープから、コク深い味噌ラーメンまで、深夜の胃袋を満たすラインナップは実に多彩だ。
一方で、大通りから一本入った住宅街や古い路地裏には、看板をひっそりと掲げる知る人ぞ知る隠れた名店が潜んでいる。店主自らが全国から厳選した醤油をブレンドし、低温調理されたチャーシューを添えた至高の醤油ラーメン。口コミでじわじわと評判が広がり、週末ともなれば遠方からのフリークで長蛇の列ができる。