事件が発生したのは2013年10月8日夕方。東京都三鷹市井の頭の閑静な住宅街で、当時高校3年生だった鈴木沙彩さんが、自宅敷地内で待ち伏せていた男に刃物で襲撃され、18歳の短い生涯を閉じました。
鈴木さんは幼少期から表現の世界に親しみ、小学生時代から子役・女優として映画やドラマに出演していました。世界的にも知られる著名脚本家・倉本聰さんの姪孫(姪の娘)という血筋もあり、知性と確かな演技力を兼ね備えた将来の活躍が強く期待されていた人物です。進学も決まり、まさに希望に満ちた未来へと踏み出す直前の悲劇でした。
加害者の男(当時21歳)と鈴木さんの接点は、2011年頃に利用していたソーシャルメディア(Facebook)を通じたやり取りでした。一時期は交際関係にあったものの、男の束縛や異常な言動から鈴木さんは関係を断ち切ることを決断。しかし、拒絶を受け入れられない男は逆恨みを募らせ、執拗な電子メールの送信や待ち伏せといったストーカー行為をエスカレートさせていきました。