イネ科花粉症を引き起こす雑草は1種類ではありません。日本国内には数十種以上のイネ科植物が自生していますが、特にアレルギーの原因として警戒すべき代表格がカモガヤ(オーチャードグラス)とハルガヤです。
地域差はあるものの、5月のイネ科花粉のピーク時期は例年5月中旬から6月下旬にかけて訪れます。温暖化の影響を受ける近年の気候傾向では、早い地域で4月下旬からハルガヤの花粉飛散時期がスタートし、追うように5月から初夏にかけてカモガヤが猛烈な飛散量を記録します。
特に注意したいのがカモガヤによるアレルギー症状です。草丈が50cm〜1m以上にも達する大型の多年草で、初夏になると白っぽい花粉を大量に放出します。吸い込んだ直後から鼻粘膜を強く刺激し、水のようなサラサラとした鼻水、連続するくしゃみ、さらには気管支喘息に似た咳症状を引き起こすケースも珍しくありません。
なお、秋にかけてはススキやエノコログサ(ねこじゃらし)なども飛散するため、イネ科アレルギー体質の人は春先から初秋まで長期間にわたり体調管理を意識する必要があります。