猫のお腹のたるみは肥満じゃない?ルーズスキンの驚きの役割と見分け方

猫のお腹のたるみは肥満じゃない?ルーズスキンの驚きの役割と見分け方

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もっとも警戒すべきは、ルーズスキンに見せかけた疾患の初期症状です。お腹の皮膚を触ったときに違和感がある場合は、放置せず獣医師の診察を受ける必要があります。

特に注意したい代表的な病気が「腹壁ヘルニア」です。交通事故などの外傷や先天的要因、手術創の離開などにより、腹筋の膜が破れて隙間ができ、そこから腸や大網などの内臓が皮膚の下へ脱出してしまう病態を指します。お腹の一部にぽっこりとした局所的な膨らみが生じ、触ると柔らかいものの、押すと体内に戻るような感触(還納性)があるのが特徴です。腸が挟まり血流が途絶える「嵌頓(かんとん)」を起こすと急激な激痛や壊死を招き、命に関わります。

また、たるみの中にパチンコ玉のような硬いしこりやコリコリした結節がある場合、乳腺腫瘍(雌猫の乳腺腫瘍は約9割が悪性)やリンパ腫、皮下肉腫の疑いが生じます。さらに、お腹全体が風船のようにパンパンに張っているにもかかわらず背骨が浮き出るほど痩せている場合は、FIP(猫伝染性腹膜炎)や心不全、肝不全に伴う「腹水」の貯留が考えられます。

「熱を持っている」「触ると唸って嫌がる」「しこりが日ごとに大きくなっている」といった兆候があれば、単なるたるみと自己判断せず、速やかに動物病院を受診してください。

山口 彩花
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山口 彩花

グルメと旅を愛するフリーライター。全国各地の隠れた魅力を独自の視点から紹介します。