学習者が最も疑問を抱きやすいのが、「lavar」と「lavarse」の具体的な使い分けの基準です。この2つの決定的な違いは、「洗う対象(目的語)が自分自身か、それとも他者・外部の物か」という点にあります。
ここで重要なスペイン語特有のルールがあります。日本語では「自分の手を洗う」と言いますが、スペイン語では「Me lavo mis manos」とは言いません。再帰代名詞「me」によって「自分の手を洗っている」ことがすでに文法上明らかなため、身体部位の前には所有形容詞(mis)ではなく定冠詞(las)を置き、「Me lavo las manos」と表現します。
また、親が子どもの手を洗ってあげるような状況では、洗う対象が他人になるため他動詞のlavarを用い、「La madre lava las manos al niño.(母親が子どもの手を洗う)」と表現します。動作の向かう先を意識することが、正確な使い分けへの最短ルートです。