あふれる言説の中から質の高い情報を選び取るために、視聴者や読者が実践できる軍事評論家の見分け方を整理しました。チェックすべき判断基準はシンプルです。
第一に、「〜の可能性がある」「現段階の証拠では断定できない」といった留保条件を適切に使える論者であるかどうかです。不確定要素の多い軍事情勢において、断定的な断言を連発する人物はエンターテインメントを提供しているに過ぎません。
第二に、査読付き論文の執筆実績や、防衛研究所・大学・公的シンクタンクでの所属実績があるかどうかの確認です。商業誌のコラムだけでなく、学術的・政策的な批判に晒されてきた論者は、論理の組み立てが緻密です。
第三に、単一の軍事評論家一覧や特定人物の解説だけに依存せず、作戦・戦術に強い元自衛隊幹部、戦略・外交に強いアカデミア研究者、現地の情勢を追うOSINTアナリストの3者の意見を並行して参照する「複眼的な情報摂取」を心がけることです。これらを意識するだけで、煽情的なフェイクニュースや的外れな論評に振り回されるリスクは劇的に低下します。