京都駅ビルの最大の特徴は、中央コンコースを見上げると広がる巨大な吹き抜け空間です。この息をのむ大空間を設計したのは、梅田スカイビルなどで国際的に知られる建築家・原広司氏です。平安京の都市構造である「条坊制(碁盤の目)」と京都盆地を囲む山並みを抽象化し、駅全体をひとつの「都市の中の谷」に見立てるという壮大なコンセプトのもとに設計されました。
烏丸口正面に足を踏み入れると、約4,000枚のガラスと巨大なトラス構造が織りなすマトリックスが頭上を覆います。歴史都市・京都においてかつて巻き起こった景観論争を乗り越え、現在では伝統と革新が融合した近代建築の最高峰として国内外の建築ファンから高く評価されています。東側の「ホテルグランヴィア京都」と西側の「ジェイアール京都伊勢丹」を巨大なアトリウムが繋ぎ、東西の高低差を巧みに生かした回遊動線が計算し尽くされています。