静岡県内には複数の浅間神社が存在するが、中心となるのは富士宮市に鎮座する「富士山本宮浅間大社」と、静岡市葵区の「静岡浅間神社」だ。前者は全国に1,300以上ある浅間神社の総本宮であり、富士山そのものを神体として祀る絶対的な聖地として君臨する。
一方で「お浅間さん」の愛称で親しまれる静岡浅間神社は、神部神社・浅間神社・大しずはた神社の三社を中心に、境内に七つの神社が鎮座する全国的にも珍しい複合社殿だ。この二大拠点をめぐる旅は、古代から続く富士山崇拝の奥深さと、江戸幕府が注ぎ込んだ圧倒的な財力を同時に体験できる贅沢なルートとなっている。