シリーズ開始から15年以上の歳月が流れた。その中で、今作が提示したものは単なる「いつもの日常」の再生産ではなかった。
夏目貴志の心の成長。それが最も顕著に現れたのが、この7期だ。かつては周囲に迷惑をかけまいと、一人で問題を抱え込みがちだった少年が、今や自らの意志で他者を頼り、巻き込むことを恐れなくなっている。藤原夫妻への「隠し事」に対する葛藤も、より深い次元で描かれた。
変わらないものもある。田舎町の美しい自然、夕暮れ時の赤オレンジ色の光、そしてニャンコ先生の食い意地。この「変わるもの」と「変わらないもの」の絶妙なバランスこそが、視聴者に圧倒的な安心感と、同時にかすかな切なさを与えるスパイスとなっている。