ベネズエラ出身俳優のパイオニアとして世界にその名をとどろかせているのが、エドガー・ラミレスだ。元外交官の父を持ち、多言語を自在に操る知性派でありながら、画面を支配する圧倒的な野性味を放つ。
彼の名を一躍世界に知らしめた名作『Point Break』(2015年)では、伝説的なエクストリーム・スポーツのカリスマ、ボディ役を熱演。鋭い眼光と鍛え上げられた肉体、そして哲学的とも言えるキャラクターの深みを表現し、世界中のアクションファンを熱狂させた。
彼の演技力が高く評価された代表作といえば、実在のファッションデザイナー、ジャンニ・ヴェルサーチ殺害事件を描いた『アメリカン・クライム・ストーリー/ヴェルサーチ殺害』だろう。エミー賞やゴールデングローブ賞にノミネートされたこの作品で、彼は華やかさと孤独を抱える巨匠を見事に演じ切り、実力派スターとしての地位を不動のものとした。