彼女が日本のエンターテインメント界で見せた影響力は、文字通り破格だった。生前の細木数子氏は、銀座のママや実業家としての顔を持ちながら、独自の生年月日に基づく占い体系を確立。膨大なデータの裏付けと圧倒的な人間観察眼を武器に、瞬く間にミリオンセラー著者に上り詰めた。
芸能界に本格進出すると、その牙城を一気に崩した。歯に衣着せぬ言い回しと、大物タレントをも一刀両断する歯切れの良さ。視聴者は冷や汗をかきながらも画面から目を離せなかった。高視聴率を連発する彼女の周りには常にメディアが殺到し、文字通り「数字を持てる唯一無二の存在」として君臨したのだった。