細田守監督は過去のインタビューで、二人の関係について興味深い言及をしている。監督によれば、真琴が「すぐ行く、走って行く」と答えたのは、単に物理的に未来へ行くという意味だけではないという。それは、千昭が生きる未来が少しでもマシな世界になるように、真琴が自分の人生を全力で生き、社会を良くしていくという決意表明なのだ。
つまり、直接顔を合わせることはなくても、真琴の生き様が千昭の生きる未来を形作る。これこそが、彼らにとっての「再会」の形なのだろう。私たちが生きるこの現実世界も、誰かが過去から繋いできた未来だ。真琴の走る姿は、今を生きる私たちへのメッセージでもある。