日本の憲政史を振り返ると、歴代選挙における自民党大敗の歴史には明確な共通項が存在します。1993年の衆院選では「政治改革」の失敗から細川非自民連立政権が誕生し、2009年には「生活第一」を掲げた民主党への本格的な政権交代が起きました。いずれも「国民の政治不信」と「生活の閉塞感」が極限に達したタイミングで発生しています。
しかし、今回の政局が過去の歴史と決定的に異なるのは、「受け皿となる強大な単一野党が存在しない」という点です。1993年のような多党混立による不安定な連立工作、あるいは政策ごとのパーシャル連合という新たな形態が模索されており、従来の二大政党制の枠組みを超えた全く新しい政治実験の段階に入ったと捉えられます。