ここで映画『おしゃれキャット』のあらすじ(物語の核心・結末)をおさらいしておきましょう。物語の舞台は1910年のパリ。富豪のボンファミーユ夫人は、全財産を愛猫ダッチェスとその子猫たちに遺贈し、猫たちの死後に執事のエドガーへ相続させるという遺言状を作成します。
これに激怒した執事エドガーは、遺産を独り占めするため睡眠薬入りのミルクで猫たちを眠らせ、真夜中の郊外へ捨て去ってしまいます。見知らぬ田舎で目覚め途方に暮れるダッチェスたちの前に現れたのが、勇敢で陽気な野良猫トーマス・オマリーでした。オマリーの案内と、ジャズを愛する野良猫仲間スキャット・キャットたちの助けを借りながら、一行はパリの屋敷を目指して危険な旅を繰り広げます。
屋敷へ帰り着いたものの、再びエドガーによって捕らえられ、トランクに詰められてアフリカへ送られそうになる猫たち。しかし、勇敢なネズミのロクフォールや馬のフルフル、そして駆けつけたオマリーたちの活躍によってエドガーを逆にトランクへ閉じ込め、見事に撃退します。無事に夫人と再会したダッチェスたちはオマリーを新たな家族として迎え入れ、夫人はパリのすべての野良猫を保護するための財団を設立するという心温まる結末を迎えます。
本作の魅力を支える声優陣も豪華です。オリジナル英語版でマリーを演じたのは当時子役だったリズ・イングリッシュ。日本国内で広く親しまれている吹替版では、アニメ『楽しいムーミン一家』のミイや『それいけ!アンパンマン』のメロンパンナ役で知られる実力派声優・かないみかがマリーの声を担当。その天真爛漫で少し生意気、それでいてとびきりキュートな声の演技が、日本におけるマリーのキャラクター像を完璧なものにしました。