1987年の番組スタート以来、日曜朝の顔として君臨し続けた関口宏氏がマイクを置いたのは2026年3月末のことでした。36年半という驚異的な長期政権に幕を下ろした最大の要因は、関口氏が80歳の傘寿を迎えたことによる体力的な節目と、テレビ業界全体が直面する視聴者層の世代交代の波にあります。
TBSが発表した公式見解および当時の記者会見において、関口氏は「我ながらよくやってきたなというのが実感。世代交代をしようということで、次の世代にバトンを渡したい」と自らの言葉で語っており、一部で囁かれたような確執や政治的圧力による解任ではなく、双方合意による円満勇退であることが明確に示されています。
メディア局関係者の証言によると、TBS社内では数年前から「関口氏の体調面への配慮」と「広告価値の高いコア視聴層(13〜49歳)の開拓」が最重要経営課題として議論されていました。世帯視聴率では同時間帯トップを独走していたものの、視聴者の高齢化が顕著だったサンデーモーニングにおいて、番組の根底にあるリベラルなジャーナリズム精神を守りつつ、よりシャープで若い世代にも届くキャスターとして白羽の矢が立ったのが膳場貴子氏でした。
NHK時代に『プロジェクトX〜挑戦者たち〜』や『NHKニュース7』で実力を示し、フリー転身後は『筑紫哲也 NEWS23』『報道特集』とTBS報道の看板を歴任してきた膳場氏の起用は、長年の固定ファンを安心させつつ、新たな風を吹き込むための最も確実な選択肢だったのです。